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ネットワークセキュリティ

  • 授業の目標

インターネットの発達により、我々の生活は便利になった反面、電子情報が盗まれたり、悪用されたりする危険性も一方では高まっている。この講義では、ネットワークを安全に利用するため秘匿(情報が洩れないようにする方法)と認証(本人/本物であることを確認する方法)に利用される暗号技術について中心に講義し、インターネットの利用者、あるいはインターネットを利用したシステムの開発者として必要な専門的知識を身につけ、ネットワークの安全性について心配しすぎず、安心しすぎず、自信を持って一般の人にも説明できるようになっていただきたい。最低限度の達成目標は以下の通りである。(1)RSA暗号、S-DES暗号の簡単化した事例について資料を見ながら結果を導出できる。(2)デジタル署名の原理について説明できる。(3)SSL、暗号プロトコルなど暗号技術の応用例について機能を説明できる。(4)セキュリティホールについて例を説明できる。

  • 授業の概要

まず、背景知識として暗号の歴史、簡単な暗号の説明、数学的な準備を行った後、現代の重要な暗号体系である秘密鍵暗号と公開鍵暗号の両者について、代表的な例を説明する。次に、認証技術としてパスワードや電子署名等の数理的認証技術、電子すかし技術などを説明する。セキュリティホールについても実例を説明する。セキュリティ技術が実際のインターネット利用においてどのように活用されているかも述べる。

  • 授業の方法

講義ではパソコンの資料(PowerPoint)を用いる。資料は講義ホームページに掲載する。レポート課題を4回課す。

  • 成績の評価

試験とレポートによる総合評価とする。試験は2回行い、1回目は暗号理論の理解度を問う計算問題を主としたもので電卓の持ち込みを可とする。2回目は全般的な知識を問うもので持ち込み不可である。各試験40点、レポート20点で評価する。目標達成を確認できた者に60点以上を与え、合格とする。

  • 受講上の注意
    • 情報数学、情報理論を履修していることを前提とする。講義に関する連絡は教員ホームページにて行う。